全12ステップ完了 - 12ステップ本を試す その5
12ステップ本に沿って作成したOSづくりは先日最後の12ステップまですべて完了しました。
感想をまとめておこうと思います。
- 作者: 坂井弘亮
- 出版社/メーカー: カットシステム
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 単行本
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この本最後まで作ってみましたが、本当に良い本です。
この本で学べたことは下記のような内容です。
- 実行形式ファイルELFの理解とローダの実装
- OSの基本機能の理解と実装
- 割り込みの処理の実装
- タスクスケジューリングの実装
- メモリ管理の実装
- タスク間通信の実装
- シリアルコンソールドライバの実装
これらのものが、Minix本よりシンプルに実装され、全ソースコード解説されているので、OS周りの学習をしている私にはとても参考になりました。
巻末にも書いてあるとおり、この本で実装するソースコードはブートローダとOS合わせても2721行というコンパクトなサイズで、それを12ステップの段階にわけ、少しずつ実装を修正・追加しながら最終型に近づけていくという流れでの学習なので、忙しい仕事の中でもモチベーションを保ちながら少しづつ進めていくことができ、とても助かりました。
また今後の応用として、
- 他のプロセッサへの移植
- TCP/IP対応
など、著者の坂井さん(小僧さん)が色々トライしていることに自分で挑戦することも考えられます。
コンパクトで理解しやすく、扱いやすいOSなので私でもこういったことにチャレンジできそうです。これらについては今後試してみたいと思っています。